男性でも避妊できる手術

計画的な避妊の方法というのは実にさまざまですが、永続的に避妊がしたいというのであれば、手術によって避妊をするという方法もあります。アメリカでは家族計画をしている夫婦の3分の1がこうした手術的な方法を選択しているともいわれ、日本でも一時期に流行したことがあります。
こうした手術は男女どちらの側についても行うことができますが、男性でも避妊できる手術は、一般にはパイプカットとよばれています。この手術は、精管の一部を切断して、切った先をしばって塞ぐというもので、泌尿器科などの専門医が行います。局所麻酔手術で30分もあれば終わる程度の手術ですが、めだたない程度には体にメスを当てます。
このパイプカットの方法であれば、避妊の確実性はありますが、もし離婚などでふたたびパートナーを変えて妊娠・出産という考えが生じた場合には、再手術を受けなければならないという欠点があります。その再手術についても、女性よりも男性のほうが成功率が低く、45パーセントから60パーセント程度といわれています。
パイプカットに避妊の確実性があるとはいっても、完全な避妊の効果があらわれるまで、手術後しばらくは時間がかかることがあるため、この期間内は他の避妊方法を併用します。もしこの期間に他の方法で避妊に失敗してしまった場合は、例えばアイピルのような医薬品もあります。
アイピルは、緊急避妊薬とよばれているもので、女性ホルモンのような化学物質が主成分となっています。避妊に失敗した行為があった後、原則として72時間以内に、女性の側が服用することによって、この女性ホルモン物質がはたらき、妊娠が阻止されるというしくみです。もっとも、国内ではこのアイピルのような医薬品は原則として市販などはされていないため、個人輸入というかたちで海外からの通販に頼ることになります。